労働及産業(読み)ろうどうおよびさんぎょう

改訂新版 世界大百科事典 「労働及産業」の意味・わかりやすい解説

労働及産業 (ろうどうおよびさんぎょう)

大正期の労働者組織友愛会の機関誌。1914年11月,《友愛新報》(1912年11月創刊)を継承して発刊された月刊誌。《友愛新報》は会長鈴木文治の個人的編集によっていたが,本誌には友愛会の発展にともない野坂参三,久留弘三らが参加し,編集体制は強化された。内外労農運動の紹介,時事評論のほか,労働者の会員からの投書も多い。また本部や各地連合会の活動記録,新入会者名簿なども記載されている。17年ころの発行部数は3万部近くになった。20年1月号より《労働》と改題され,21年10月,大日本労働総同盟友愛会から日本労働総同盟へと名称を変更したあとも,機関誌として総同盟の解体した40年7月まで発行された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android