梅田(読み)ウメダ

デジタル大辞泉 「梅田」の意味・読み・例文・類語

うめだ【梅田】

大阪市北区の地名。JR大阪駅や私鉄各線のターミナル駅がある。付近の繁華街は、難波なんば付近のミナミに対してキタとよばれる。

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精選版 日本国語大辞典 「梅田」の意味・読み・例文・類語

うめだ【梅田】

  1. 大阪市北区、大阪駅(旧称、梅田駅)付近一帯の地域。「きた」の繁華街として知られる。沼地を埋め立てた地であることから、埋田と名付けられ、梅田になったといわれる。阪神阪急電鉄の起点。

うめだ【梅田】

  1. 姓氏一つ

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日本歴史地名大系 「梅田」の解説

梅田
うめだ

[現在地名]北区梅田一―三丁目

江戸時代の曾根崎そねさき村の一部をいう。江戸時代の大坂三郷曾根崎新地より北方一帯は下原したはらとよばれた低湿地で、この泥土を埋立てたので埋田といい、字面が悪いので梅田になったという。しかし寛正二年(一四六一)一二月二六日の中島崇禅寺領目録(崇禅寺文書)には「曾禰崎 平田分」のなかに「埋田之内角田」三〇〇歩がみえる。この地名が直接現在につながるとの確証はないが、角田かくだ町もあり、ここに記しておく。近松門左衛門の浄瑠璃「心中天の網島」の橋づくし、同じく「曾根崎心中」にもしじみ川に架かる梅田橋がみえる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「梅田」の意味・わかりやすい解説

梅田
うめだ

大阪市中央部、北区の大阪駅付近一帯の地。地形上、淀(よど)川の後背湿地にあたる。地名は、この湿地を近世初期埋め立てたところから埋田(うめだ)といい、地主梅田宗庵(そうあん)にちなんで梅田と書くに至ったという。当時大坂三郷の北郊の僻地(へきち)で、梅田墓地があった。1874年(明治7)神戸との間に鉄道が開通し、梅田停車場(大阪駅)が設置され、さらに1906年(明治39)阪神電鉄、1910年阪急電鉄(当初箕面(みのお)有馬電気軌道)の二大私鉄のターミナル駅ができた。市内交通は市電(現在廃止)、バス地下鉄がここを起点として通じ、大阪の玄関口として交通の一大中心地となった。キタと通称される。1997年(平成9)にはJR東西線も開通した。現在、大阪駅前再開発が進んでおり、改装なった大阪駅の北側にはノースゲートビル(大阪駅新北ビル)、南側にはサウスゲートビル(大阪ターミナルビル)がある。周辺には阪急・阪神百貨店や、大阪マルビル、梅田DTタワー、新阪急ビル、大阪駅前ビル(第1、第2、第3、第4)、大阪第一生命ビル、梅田スクエアビル、阪急グランドビル、大阪富国生命ビル、毎日放送MBS)本社、ホテルなどの高層ビルが建ち並び、地下商店街(ホワイティうめだ、ディアモール大阪、阪急三番街など)と結んで、一大都心地を形成している。また、旧JR梅田貨物駅の西側には、空中庭園展望台(梅田スカイビル)がある新梅田シティがつくられた。

[位野木壽一]


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改訂新版 世界大百科事典 「梅田」の意味・わかりやすい解説

梅田 (うめだ)

大阪市北区のJR大阪駅付近の交通ターミナルを中心とする地区名。18世紀初めに大坂三郷の北端に曾根崎新地が置かれて〈キタ〉と呼ばれるようになったが,1874年大阪駅が開設された時は,西成郡曾根崎村の水田地帯であった。その後城東線(現,大阪環状線),阪神電鉄,阪急電鉄,御堂筋,地下鉄御堂筋線,路面電車などが相ついで開通して,一大ターミナルへと成長した。阪急,阪神の両ターミナル百貨店,中央郵便局,曾根崎センター街,北新地などの商店,飲食店,映画館,劇場などで構成されていた梅田の町並みは,近年急速に変化をみせている。JR大阪駅前地区における市街地改造事業が進展して,高層ビルが林立するとともに,地下商店街,地下鉄谷町線東梅田駅,四つ橋線西梅田駅が新設された。この結果,ターミナル機能の強化,ショッピング街の再編成,ビジネス・中枢管理機能の増強が進んで,都心地区としての地位を一段と飛躍させた。大阪駅新ビルが完成し,駅前西地区では阪神電鉄の軌道が地下へ入り,毎日新聞社,ハービス大阪などのビルが完成し,オオサカ・ガーデン・シティが建設され,駅北の梅田貨物駅地区の再開発計画も進められている。
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百科事典マイペディア 「梅田」の意味・わかりやすい解説

梅田【うめだ】

大阪市区西部の一地区。1874年梅田駅(大阪駅)開設後発展,JR,阪急電鉄,阪神電鉄,地下鉄,バスなどが集中する一大ターミナルとなっている。会社,銀行の大ビル,劇場,百貨店,飲食店が密集,主要なビルは地下街で連絡し,歓楽街は隣接する曾根崎地区に続く。
→関連項目大阪[市]曾根崎御堂筋

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梅田」の意味・わかりやすい解説

梅田
うめだ

大阪市北区北部,JR大阪駅付近一帯の地区。淀川の沖積地で,低湿な土地を埋田 (うめだ) としたところから転じた地名といわれる。江戸時代は墓地であったが,1874年の鉄道開通に伴い梅田停車場 (現 JR大阪駅の前身) が設置されてから急速に発展。さらに阪神電気鉄道,阪急電鉄のターミナルとなるに及んで交通の一大中心地となり,大阪市の表玄関となった。地下鉄四つ橋線,御堂筋線,谷町線のほかバスも集中し,駅前にはデパートや高層ビル,地下商店街があり,一大商業地区をなす。現在,大阪付近一帯の再開発が進められ,活況を呈している。

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