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動物磁気説 どうぶつじきせつanimal magnetism

翻訳|animal magnetism

世界大百科事典 第2版の解説

どうぶつじきせつ【動物磁気説 animal magnetism】

F.A.メスマーの立てた学説で,メスメリズムmesmerismともいう。すなわち,人体はすべて宇宙に満ちているガスの一種である動物磁気の作用下にあり,体内においてこの磁気の不均衡が生ずると病気になるというものである。メスマーは最初ニュートンの万有引力の法則やケプラーの法則をもとに,惑星軌道を決定している遠心力や引力の身体器官に対する影響を主張していたが,後に天文学者ヘルMaximilian Hellの磁石による治療にヒントを得て動物磁気説を唱えた(1775)。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の動物磁気説の言及

【催眠】より

…治療の際,患者は一種の催眠状態に陥った。この神秘的な治療法の流行に対して,1784年フランス政府は化学者ラボアジエをはじめとする調査委員会を設置し,真相の解明にあたらせたが,委員会は動物磁気説を否定し,何か心理的な原因によるものとの結論を下した。この療法は下火となったものの,催眠研究の端緒となったことは否定しえず,その後長くメスメリズムmesmerismと呼ばれることになった。…

【信仰治療】より

…治療者と被治療者との間に薬物や医療器具を必ずしも介在させないで,もっぱら信仰の力によって行う治療行為をいう。傷口などの〈手当て〉をするということばは,文字どおり医療のはじまりを示す。痛むところ,病める個所のあるとき,何はともあれその個所に手を当ててさわり,さすってみる。これが手当て,按手の意味である。イエス・キリストも〈病人に手をおけばいやされる〉(《マルコによる福音書》16:18)と述べ,かつ病める者もまた進んでイエスの身に触れようとした。…

【ピュイゼギュール】より

…F.A.メスマーによって創唱された動物磁気説に基づく病気治療を継承・発展させたフランスの貴族(侯爵)。屈指の名門の出で,軍人として活動するかたわら,居城のあったソアソン近郊のビュザンシーで行った治療は多くの患者を集め,とりわけ“磁化された”ニレの木を用いた集団治療や,患者の一人ラースVictor Raceを使ったパリでの公開実験は大評判となった。…

【メスマー】より

…ドイツの医者,動物磁気説の提唱者。ウィーン大学で医学を学び同地で開業,パラケルススJ.B.vanヘルモントキルヒャーらの磁気論に基づく磁気療法(メスメリズムmesmerism)を試み,多くの難病を治し評判となった。…

※「動物磁気説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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