コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

催眠療法 サイミンリョウホウ

4件 の用語解説(催眠療法の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

さいみん‐りょうほう〔‐レウハフ〕【催眠療法】

患者を催眠状態にすることによって行う心理療法。暗示をかけて治療を行ったり、深層に隠れている原因を探ったりする。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

さいみんりょうほう【催眠療法 hypnotic therapy】

催眠を用いた治療の総称。治療者が患者に対して行う場合を他者催眠,患者自身で行う場合を自己催眠という。治療の目的や方法によりさまざまな治療法がある。代表的な治療法として,他者催眠では,暗示によって直接,症状を除去しようとする方法を暗示療法suggestion therapyといい,古くから広く用いられてきた。症状の除去のみならず,痛みの軽減など感覚閾値(いきち)を変化させる暗示を与えることによって,手術などの治療法の補助的手段としても用いられる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

さいみんりょうほう【催眠療法】

催眠による意識の変性状態を利用して、症状の除去や苦痛の軽減をはかる心理療法の一。神経症・心身症・習癖などの治療に適用される。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

催眠療法
さいみんりょうほう
hypnotherapy

催眠の特性を利用することによって行う心理治療の総称。これには、催眠そのものが治療効果をねらうものと、催眠を利用することにより他のさまざまな心理療法の効果をいっそう高めようとするものとがある。また、催眠というとき、普通は他者催眠、すなわち催眠者が被催眠者に働きかけて催眠法を行うものをさすが、それ以外に、自己催眠、すなわち自分が自分に催眠法を行うものもある。多く心理療法は他者による治療だから、これが他者催眠と結び付く。自己催眠は催眠自体の治療法のうち自己治療と結び付きやすい。[成瀬悟策]

他者催眠・他者治療

他者催眠・他者療法のうち広く行われるものは、精神分析を催眠中に行う催眠分析で、それには、正統的な精神分析の途中、一部分を催眠中に行うようなものと、そのほとんどを催眠中に進めるものとがある。また、催眠中のあらゆる現象をその時点時点で活用しながら治療を進めるものもあれば、催眠トランスtrance中に普通のカウンセリングを行うだけのものもある。
 精神分析と対置される行動療法も、催眠のトランス中に行うことにより、効果のあがりやすいことがわかっている。ことにイメージが催眠中に出現しやすいことから、精神分析も行動療法も、ともにそれが盛んに用いられる。催眠中には心身の深いリラクセイションrelaxationができやすいことと、暗示がさまざまな形で有効なので、行動療法ではこれが活用される。
 催眠誘導の過程、すなわち正常覚醒(かくせい)の状態からトランスに移行していく途中には、クライアントclient(相談者)の心のなかで非常に多様で大きな変化がおこる。治療者との人間関係、現実との接触、非現実世界の受容や適応などの体験は、それ自体が心理治療の要因と一致する。精神分析では感情転移とその抵抗などの取扱いにこれを利用する。現実と非現実との関係は、行動療法でリラクセイションとともに利用して効果をあげている。[成瀬悟策]

自己催眠・自己治療

自己催眠は主として自己治療と結び付けられることが多く、その代表的なものはシュルツの自律訓練法で、その標準練習は心身症に広く適用されている。イメージによる黙想練習は精神分析にも行動療法にも用いられるが、特殊な暗示練習は新しい形の自己コントロール療法を生み出している。成瀬の自己治療法は自分で心身の弛緩(しかん)を図るリラクセイション、心を静め注意集中により瞑想(めいそう)状態に入っていくメディテイションmeditation、生き生きした心像が心に浮かぶようにするイメージimage、予想される現実場面をあらかじめイメージで心に描いて予演するメンタル・リハーサルmental rehearsal、実際にからだを動かして練習するのではなく、心のなかでイメージにより練習するメンタル・プラクティスmental practiceなどを通して、現実適応のための自己変革を目ざす新しいタイプの人間学的心理療法として特徴づけられる。[成瀬悟策]
『成瀬悟策著『催眠面接法』(1968・誠信書房) ▽成瀬悟策著『自己コントロール』(1969・講談社) ▽J・H・シュルツ、成瀬悟策著『自己催眠』(1963・誠信書房)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

催眠療法の関連キーワードCCU遺伝子治療インフォームドコンセント回診診療切開売薬療法むち打ち治療の日病理学的蹄鉄 (pathological shoe)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

催眠療法の関連情報