勘八山(読み)かんぱちやま

日本歴史地名大系 「勘八山」の解説

勘八山
かんぱちやま

[現在地名]豊田市勘八町

矢作川の東、標高一六六メートルの山。矢作川のやや下流越戸こしどダムから発電所にかけての勘八峡は、観光地として知られる。もと枝下しだれ山とも称された。近世幕府の御林山で、山名は江戸時代の初め頃、岩崎勘八という盗賊が住みついて、枝下の人々が捕らえて家康から褒賞を受けたとの伝説による。近世、矢作川上流から平井ひらい古鼠ふつそに流す筏流しでは、勘八の一ノ瀬難所の一つであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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