勘手納港
かんていなみなと
羽地内海に面した港。カンティナーンナトゥ、また単にカンティナとよぶ。寒汀那港などとも書く。古琉球期からの北部の要津。羽地内海は沖縄島と屋我地島に囲まれた静かな内海で、それに面する呉我村・仲尾村・仲尾次村の浜が勘手納港であったが、狭義では仲尾次村の浜をさすこともある(南島風土記)。永楽一四年(一四一六)の尚巴志による北山攻略のとき、中山軍および北部の名護・羽地・国頭の各按司の軍は「寒汀那港」に集結して進軍したという(「中山世譜」巻四、「球陽」尚思紹王一一年条)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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