勝山藩陣屋跡(読み)かつやまはんじんやあと

日本歴史地名大系 「勝山藩陣屋跡」の解説

勝山藩陣屋跡
かつやまはんじんやあと

[現在地名]鋸南町勝山

勝山村(加知山村)に置かれた近世大名内藤氏・酒井氏の陣屋跡。里見氏改易後の元和元年(一六一五)勝山一万石は内藤政長に加増分として与えられたが(譜牒余録)、同八年移封となり、同年内藤清政(修理亮)領地替で安房へい長狭ながさ二郡において加増五千石を含め三万石を領し、勝山に陣屋を置いた。しかし清政は翌年没し、領地は収公された。寛永三年(一六二六)清政の弟政勝が兄の遺領のうち二万石を与えられるが同六年に没し、嫡子重頼が幼少であるため、長狭郡に五千石を残して一万五千石は収公された。寛文八年(一六六八)酒井忠国(大和守)叔父の若狭小浜藩主酒井忠直から平郡・越前国敦賀郡内に一万石を分与され、勝山に陣屋を置いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android