日本歴史地名大系 「勝浦浜」の解説
勝浦浜
かつうらはま
勝浦村の北にあり、宗像七浦の一とされる(津屋崎町史)。中世から栄えた浦で、勝浦(慶長一〇年八月二五日「黒田長政掟書」新訂黒田家譜など)・勝浦浜村(続風土記)とも記され、「かつらばま」(地理全誌)ともよばれる。「続風土記」は勝浦村のうちとする。元和九年(一六二三)の黒田忠之浦并水夫等目録(松本家文書)によると勝浦の水夫三人・丸木船二艘。明和三年(一七六六)八月の勝浦商船漁船御改ニ付書上帳(今林家文書)によれば商船一一(一四〇石積一・一三〇石積一・一〇〇石積一・四〇石積以下八)・漁船四四。安永五年(一七七六)の福間触浦々御菜銀並夫銀書上帳(同文書)では勝浦浜の商船一一(石数一千二〇三石)の御菜銀は二六四匁余、漁船一九艘の御菜銀は九五匁。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報