勢徳(読み)セイトク

デジタル大辞泉 「勢徳」の意味・読み・例文・類語

せい‐とく【勢徳】

権力のある者から受ける恵み。力強い恩恵。おかげ。
「もしは望みある者の、―をかぶらむとて」〈宇津保・祭の使〉
権力と財力。また、それを有する人。
美濃の国に―ありける者の一子にて」〈今昔・一六・七〉

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精選版 日本国語大辞典 「勢徳」の意味・読み・例文・類語

せい‐とく【勢徳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 力強いめぐみ。権力ある者の力添え。
    1. [初出の実例]「もしは望みあるものの、せいとくをかぶらんとて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
  3. 権力と財産
    1. [初出の実例]「国々の司として勢徳も並び无き者にてぞ有ける」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)

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