一子(読み)イッシ

精選版 日本国語大辞典 「一子」の意味・読み・例文・類語

いっ‐し【一子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分の子供ひとり。ひとりの子供。また、ひとり子。
    1. [初出の実例]「若正六位上廻叙一子者、叙嫡子」(出典延喜式(927)一八)
    2. 「親に只一子也」(出典:雑談集(1305)九)
    3. [その他の文献]〔漢書‐賈山伝〕
  3. 囲碁で、一つの石。〔格子新譜〕

ひとつ‐ご【一子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他に兄弟のいない子。ひとりっこ。
    1. [初出の実例]「ひとつこにさへありければ、いとかなしうし給ひけり」(出典:伊勢物語(10C前)八四)
  3. 年齢一歳子ども
    1. [初出の実例]「ひとつ子、ふたつ子をのこさず、〈略〉尋とて失てぎ」(出典:平家物語(13C前)一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android