勧進代村(読み)かんじんだいむら

日本歴史地名大系 「勧進代村」の解説

勧進代村
かんじんだいむら

[現在地名]長井市勧進代

白兎しろさぎ村の西、山の南東麓の断層崖下に位置し、同山麓沿いに南北街道が走る。古く火神台かじんだい(火神代)とも称した。大永三年(一五二三)一二月二九日の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)に「下長井之庄くハしんたい」とみえ、同所のうち梅津備前の所領より田一千一〇〇刈、年貢二貫二〇〇文の地などが松岡房へ与えられている。同五年四月一九日の伊達稙宗安堵状案(同文書)によると、平又五郎より買った当地の在家のうち「本館の前三百刈、こひやう屋敷不残、田七十刈」などが牧野修理亮に、同月二二日の伊達稙宗安堵状案(同文書)では同じく平又五郎より買った「ひる□□在家之内、くさくら作二百刈」などが「松木彦三郎うちは」へ与えられている。天文七年(一五三八)の段銭古帳では段銭高四二貫五〇〇文、伊達氏天文の乱のさなかの同一四年、伊達晴宗は片倉伊賀九郎右衛門に恩賞として当地一円など三所を与え、棟役・田銭・諸公事を五年間免除している(伊達正統世次考)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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