日本歴史地名大系 「勾当台」の解説 勾当台こうとうだい 宮城県:仙台市仙台城下勾当台[現在地名]仙台市本町(ほんちよう)三丁目宮城県庁舎の建つ小高い地を勾当台とよぶ。南東は定禅(じようぜん)寺跡。「仙台鹿の子」に勾当の台とあり、昔花村勾当が住したゆえの名といい、明暦二年(一六五六)頃まで居住した。また「封内風土記」にも花山勾当と号する瞽者がいたとある。ちなみに勾当とは盲者の官名で検校の下。当地西側を北四番丁突当りまで延びる通りを勾当台通と称し、侍屋敷が割られた。正保仙台城絵図でみると、花村勾当の屋敷があったと思われる地は侍屋敷で、南隣は定禅寺と思われる寺屋敷。元禄城下絵図では同寺北西に隣接して山岸右近というかなり大きな侍屋敷が割付けられている。のち侍屋敷を改変して学館すなわち藩校の養賢(ようけん)堂が建てられ、さらに文化一四年(一八一七)には大講堂が建立されている(仙台市史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by