匂い袋(読み)ニオイブクロ

関連語 麝香

日本大百科全書(ニッポニカ) 「匂い袋」の意味・わかりやすい解説

匂い袋
においぶくろ

金襴(きんらん)、錦(にしき)などの高級織物の小さな袋の中に、丁子(ちょうじ)、じゃ香、白檀(びゃくだん)などの香料を入れたもの。主として腰提げ、懐中物あるいは衣服の間に入れた。元来は邪鬼を払うために利用された薬玉(くすだま)の変化したものである。江戸時代中期には小袖(こそで)の袖形をした匂い袋がつくられ、女の身だしなみとして愛用された。しかし香水の発達した現在では好事家(こうずか)の女性間に愛用されているにすぎない。

[遠藤 武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む