化す(読み)カス

デジタル大辞泉 「化す」の意味・読み・例文・類語

か・す〔クワす〕【化す】

[動サ五]か(化)する」(サ変)の五段化。「貴重な文化財火災で灰と―・す」
[可能]かせる
[動サ変]か(化)する」の文語形

け・す【化す】

[動サ変]
姿や形が変わる。変化する。ばける。する。
「則ち―・して神となる」〈著聞集・一〉
仏の教えを説く。教化きょうけする。
「法を説きて人を―・し給ふに」〈今昔・一七・三七〉

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精選版 日本国語大辞典 「化す」の意味・読み・例文・類語

け‐・す【化】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙 形が変わる。ばける。変化する。化(か)する。
    1. [初出の実例]「魚も化して経とみゆ」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
    2. 「化(くゑ)して僧と成り給ひぬ」(出典今昔物語集(1120頃か)六)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙 教え導く。教化する。化(か)する。
    1. [初出の実例]「後には海辺に住み、往来の人を化す」(出典:日本霊異記(810‐824)上)

か‐・すクヮ‥【化】

  1. 〘 自動詞 ・他サ変 〙かする(化)

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