化学物質過敏症の診断基準(読み)かがくぶっしつかびんしょうのしんだんきじゅん

家庭医学館 の解説

かがくぶっしつかびんしょうのしんだんきじゅん【化学物質過敏症の診断基準】

[主症状(A)]
①持続あるいは反復する頭痛
②筋肉痛または筋肉の不快感
③持続する倦怠感(けんたいかん)、疲労感
④関節痛
⑤アレルギー性皮膚疾患
[副症状(B)]
①咽頭(いんとう)痛(のどの痛み)
微熱
腹痛下痢げり)または便秘(べんぴ)
羞明(しゅうめい)(まぶしい)、目のかすみ、一過性の暗点
⑤集中力・思考力・記憶力の低下、健忘
⑥感覚異常、臭覚・味覚異常
⑦興奮、うつ状態、精神不安定、不眠
⑧皮膚の炎症・かゆみ
月経過多(かた)・月経異常など
[検査所見(C)]
①副交感神経、交感神経の機能亢進(こうしん)または低下を示す瞳孔(どうこう)異常
②視覚空間周波数特性の明らかな閾値(いきち)低下
③眼球運動の異常
④SPECT(スペクト)による大脳皮質(だいのうひしつ)の血流機能異常
⑤誘発試験の陽性反応
(注 ブロンスタインによる)

出典 小学館家庭医学館について 情報