化学用体積計(読み)かがくようたいせきけい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「化学用体積計」の意味・わかりやすい解説

化学用体積計
かがくようたいせきけい

理化学実験、分析、試験、調剤などに用いるガラス製の体積計。目盛り線に対する液面の位置を視定することによって、収容している液体の量、または排出する液体の量を測る。構造用途により、フラスコピペットビュレットメスシリンダーなどの種類があり、フラスコについては一定量を取り込む「受け用」と、一定量を排出する「出し用」の区別がある。設定した量の液体を自動的に吸入または排出する機構を備えたものもある。1980年代から、精密なピストン・シリンダーを備えたマイクロピペットとよばれる器械化学分析などに広く用いられている。

[三井清人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の化学用体積計の言及

【体積計】より

…容積計ともいう。これらの物質の商取引に使われることが多いので計量法による規制の対象となっており,升,化学用体積計,目盛付きタンクおよび積算体積計に大別される。
[升]
 液体用,穀物用,雑用などがあり,これらをいっぱいに満たすか,上端に沿って平面にかきとり所定の体積を計量する。…

※「化学用体積計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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