調剤(読み)チョウザイ

デジタル大辞泉 「調剤」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ざい〔テウ‐〕【調剤】

[名](スル)医師処方箋しょほうせんに従い、特定薬剤調合すること。
[類語]処方調合調薬配剤

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精選版 日本国語大辞典 「調剤」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ざいテウ‥【調剤】

  1. 〘 名詞 〙 医師の指示によって薬剤を調合すること。
    1. [初出の実例]「八九人の病人に御座候間、御薬二十貼斗も御調剤(テウザイ)可被下候と」(出典咄本・気のくすり(1779)素人医者)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「調剤」の意味・わかりやすい解説

調剤
ちょうざい

一定の処方に従って、2種以上の薬品を配合し、または1種の薬品を用いて特定人の特定の疾病に対する薬剤を調製する行為をいう。すなわち、医師、歯科医師の処方により薬剤を調製する行為を調剤といい、薬剤師の大きな職能の一つであるが、医薬分業が確立していないわが国では、医師自らの調剤も認められている。調剤は、単に処方箋(せん)に記載された薬名、分量秤量(ひょうりょう)、混合、分包、あるいは錠剤、カプセル剤の場合では計数するのみでなく、処方箋をチェックし、記載事項を確認し、調製し、鑑査し、患者に交付するまでをいう。薬袋の記載、分包、計数など一連の操作のうち、本質的なものと非本質的なものが問題となっており、薬剤師自身の行為の範囲、患者への服薬指導など、注射薬の調剤を含めて調剤の定義そのものも、時代の進歩とともに大きく変わろうとしている。

[幸保文治]

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