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化猫映画 ばけねこえいが

世界大百科事典 第2版の解説

ばけねこえいが【化猫映画】

日本固有の怪談映画の一種で,〈狸もの〉〈狐もの〉などと同様に古くから〈ゲテモノ〉としてつくられてきたが(日本映画史をつづった本には〈低俗観客層に愛好された〉などと記されている),昭和10年代の初めに日本映画きっての〈妖婦女優〉として知られた鈴木澄子(1904‐85)がこの種の怪談映画のヒロインを次々に演じて(《佐賀怪猫伝》《有馬猫》(ともに1937),《怪猫五十三次》《怪談謎の三味線》(ともに1938),《山吹猫》(1940),等々),〈化猫女優〉の異名を取って以来,怪談映画のなかでも特殊なジャンルとして日本映画史の底流の一部を形成することになった。

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世界大百科事典内の化猫映画の言及

【怪奇映画】より

…さまざまな超自然現象を扱った映画の総称。ミシェル・ラクロの分類によれば,幽霊,ゾンビ(歩く死骸),吸血鬼,狼男,シレーヌ(人魚),神と悪魔,天国と地獄,透明人間,霊媒,復活,死後に他の肉体に宿る魂,二重人格,透視力,幻覚,夢遊状態,ゴーレム(生命を吹きこまれた土人形)等々を扱った映画が含まれる。
[怪奇映画の源流]
 怪奇映画のもっとも古いテーマは,《フランケンシュタイン》と《ジキル博士とハイド氏》の二つの文芸作品から生まれ,いずれも1908年に映画化されているが,映画史的には,怪奇映画の源流は,第1次世界大戦直後に始まる〈ドイツ表現主義映画〉(表現主義)に発するというのが定説である。…

※「化猫映画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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