北坂門田村(読み)きたさかもんたむら

日本歴史地名大系 「北坂門田村」の解説

北坂門田村
きたさかもんたむら

[現在地名]玉名市北坂門田

北を木葉このは川が流れる台地上に位置し、東は稲佐いなさ(現玉名郡玉東町)、南は中坂門田なかさかもんた村、北は田崎たさき村に接する。慶長九年(一六〇四)二月の検地帳によれば田一八町四反四畝余・畠二一町五畝余・屋敷一三筆一町六反三畝余、分米四〇〇石四斗余。小田手永に属した。「国誌」には「伊倉荘坂門田村」とあり、「里俗南坂門田村北坂門田村中坂門田村ト云」とする。小村は「肥集録」に曲手・五郎丸がみえる。明治一一年(一八七八)頃の戸数二一・人数一二九、馬一九。裸麦三〇石・小麦二〇石・甘藷二万斤・蘿蔔一千五〇〇斤・南瓜二〇〇・茄子二〇荷・櫨実二〇俵などを産し、用水西にし溜池本井川もといがわ溜池を利用するが水利不便で時々旱に苦しむと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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