日本歴史地名大系 「北大出村」の解説 北大出村きたおおいでむら 長野県:上伊那郡辰野町北大出村[現在地名]辰野町大字伊那富(いなとみ) 北大出西は桑沢(くわざわ)山でそこより流れ出る北(きた)ノ沢(さわ)川と桑沢川がそれぞれ北と南の境をなしている。山麓より緩傾斜が東に延び羽場(はば)村に接している。天正七年(一五七九)の上諏訪造宮帳に「外垣五間 北大井弖之郷 正物六百八十五文」とあり、同一九年の信州伊奈青表紙之縄帳の上伊奈領の部では「駒(羽カ)場」とともに記され、村位は下、村高は七八〇石余。また、文禄二年(一五九三)一一月の京極高知宛行状(市岡文書)によると「弐百七十三石二斗 上伊奈領端場・北大井手」として西尾喜右衛門尉に知行が与えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報