辰野町(読み)タツノマチ

デジタル大辞泉 「辰野町」の意味・読み・例文・類語

たつの‐まち【辰野町】

辰野

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日本歴史地名大系 「辰野町」の解説

辰野町
たつのまち

面積:一七〇・四一平方キロ

伊那谷の北端に位し、緯度経度の上から日本列島のほぼ中心にあたり、辰野駅北方のおお(王)じよう山には日本中心の標が建てられている。天竜川が中央を南流し、東は諏訪・岡谷市に、北は塩尻しおじり市、西は木曾郡楢川ならかわ村に接する。西部には国道一五三号が南北に、東部には県道(下諏訪―伊那線)が平行して走り、途中上諏訪―辰野線が分れている。また南から北東に中央道西宮にしのみや線が貫いている。

「延喜式」に信濃国御牧として一六牧の中に「平井手牧」「宮処牧」がみえ、「吾妻鏡」の治承四年(一一八〇)九月一〇日条に「平出・宮所両郷」が諏訪社上社に、「竜市郷」が同下社にそれぞれ寄進されたことがみえ、さらに文治二年(一一八六)三月一二日条の乃貢未済庄々注文の左馬寮領の中に、「宮所」「平井弖」「平野」「小野牧」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「辰野町」の意味・わかりやすい解説

辰野〔町〕
たつの

長野県中部,諏訪市の西方伊那盆地の最北部にある町。 1947年町制。 55年朝日村と合体。 56年川島村,61年小野村をそれぞれ編入。中心集落の辰野は伊那盆地の北の玄関口にあたり,江戸時代には三州街道宿場町であった。 1906年天竜川沿いに中央本線が開通し,09年街道に沿って伊那電鉄 (現 JR飯田線) が開設され,その起点となって急速に発展した。木材楽器,機械工業が行われる。信濃二宮の矢彦神社がある。小野のシダレグリ自生地と横川蛇石はともに天然記念物。国道 153号線が通り,中央自動車道の伊北インターチェンジがある。面積 169.20km2(境界未定)。人口 1万8555(2020)。

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