北岡(読み)きたおか

日本歴史地名大系 「北岡」の解説

北岡
きたおか

[現在地名]南有馬町北岡

南有馬村の北東部、浦田うらだの北に位置し、有馬川が北東部で海に注ぐ。フロイス「日本史」によれば、バテレン追放令の後ながら、一五九二年(文禄元年)頃、有馬晴信の義母のドナ・マリアが厳しい寒さと雪のなかを日野江ひのえ城から素足のままでいくつかの入江を渡ってキタオカの聖母聖堂までミサ聖祭にしばしば赴いたという。正保二年(一六四五)の高来郡内高力氏領分図に「南有馬村内北岡村」として高一七八石余とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報