北江間村(読み)きたえまむら

日本歴史地名大系 「北江間村」の解説

北江間村
きたえまむら

[現在地名]伊豆長岡町北江間

狩野かの川中流域の西岸に位置し、北は駿河国駿東すんとう日守ひもり(現函南町)、西は同郡多比たび(現沼津市)、東対岸は田方郡原木ばらき(現韮山町)。同村から西浦にしうら路が通じる。古代田方郡依馬えま(和名抄)、中世江馬えま庄の遺称地。年未詳大橋海老助宛代官割状(大川家文書)によれば、天正一八年(一五九〇)伊奈忠次による江間北方検地高は京高で五一七石余。文禄三年(一五九四)に伊豆代官頭彦坂元正によって検地が行われた(「北江間年表」小川家文書)。明暦元年(一六五五)江間用水開削によって新田面積が増加し、寛文四年(一六六四)に新田高入となった。天和二年(一六八二)の年貢割付状(石井家文書)によると高七五八石余、田方四二一石余、反別三五町五反余(うち上田一五町二反余・中田一〇町一反余・下田一〇町一反余)、畑方三〇五石余、反別四〇町四反余(うち上畑三〇町五反余・中畑五町九反余・下畑三町八反余)、屋敷三町余、新田三石九斗五升四合、田方平野では畑優位の村柄。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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