日本歴史地名大系 「北海道巡廻日記」の解説 北海道巡廻日記ほつかいどうじゆんかいにつき 一冊 榎本武揚稿解説 原本は黒田家所蔵洋式小手帳のうち六六頁。開拓中判官榎本武揚の石狩・胆振・日高・十勝・釧路・根室各国の調査旅行記録。石炭ほかの鉱物資源調査を目的としたが、旅中見聞した動植物・地形・天気などの自然、産物、集落、料理、アイヌの風俗、開拓使地方官吏との交流など、エピソードをまじえて記す。旅行は明治六年八月に始まるが記録は九月一六日からで、記録の終りも室蘭滞在中の一二月一日である。九月下旬から一〇月初旬の二週間は札幌周辺にあって対雁・小樽の自分の開墾地についての仕事関係の記事が主である。「新しい道史」一一・一二。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報