北須賀河岸
きたすかかし
[現在地名]成田市北須賀
印旛沼東岸の河岸。江戸まで利根川・江戸川を利用して三五里(丸家文書)。佐倉藩領の年貢米を藩蔵や江戸へ回漕する河岸であったため、殿様河岸と通称された。また銚子方面からの干鰯などが運び込まれ、当地からは木材や薪などが積込まれた。近くに佐倉藩が設置した北須賀蔵があり、領内の村々から集められた年貢米を収納していたが、文政四年(一八二一)藩政改革による津出費用削減のため、同蔵の廃止が決まった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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