北高井村(読み)きたたかいむら

日本歴史地名大系 「北高井村」の解説

北高井村
きたたかいむら

[現在地名]一宮市大和やまと町〈北高井きたたかい苅安賀かりやすか

東は戸塚とつか村、南は南高井みなみたかい村、北は苅安賀村に接する。元応二年(一三二〇)四月三日中嶋承念譲状案(妙興寺文書)に「一所 壱町 高井」とある。また、大永―享禄(一五二一―三二)頃とみられる万徳寺領地帳(万徳寺文書)に「三段 四百代分銭壱貫弐百文 芝田宗二郎方」とあり、天正一一年(一五八三)の証如画像裏書(専養寺蔵)や、天正年間の織田信雄判物にも高井とあるから、江戸時代になって南と北に分れた。

概高一千二二七石余、田五六町余・畑八町余で、水田耕作を主とし、うち七〇五石余は一三名の給知、五二一石余は蔵入地である。「寛文覚書」の家数五六、人数三四一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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