匪躬(読み)ヒキュウ

デジタル大辞泉 「匪躬」の意味・読み・例文・類語

ひ‐きゅう【××躬】

《「易経」蹇卦の「王臣蹇々けんけんす。躬の故にあらず」から》わが身を顧みず、主君または国家のために忠節を尽くすこと。匪躬の節。

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精選版 日本国語大辞典 「匪躬」の意味・読み・例文・類語

ひ‐きゅう【匪躬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「匪」は「非」と同じ。「易経‐蹇卦」の「六二、王臣蹇蹇、匪躬之故」による ) わが身を顧みないで主君のためまたは国のために忠義を尽くすこと。
    1. [初出の実例]「匪躬之中、于今未其善」(出典菅家文草(900頃)一二・為藤相公、亡室周忌、法会願文)
    2. [その他の文献]〔風俗通‐正失〕

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普及版 字通 「匪躬」の読み・字形・画数・意味

【匪躬】ひきゆう

身の利害を顧みない。〔易、蹇、六二〕王臣蹇蹇(けんけん)たり。躬(み)の故に匪(あら)ず。

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