

(ひしつ)(すきぐし)でその歯の密なるもの。〔説文〕十二下に「
、竹
(ちくけふ)に似たり」とあり、竹で編んだ目の細かい籠の類。字はまた
に作る。〔孟子、
文公下〕に「厥(そ)の玄
を匪(はこ)にす」とあり、玄黄とは織物をいう。また非と通じ否定詞、彼と通じ指示詞に用いる。
立〕匪マコト・(ウ)ツハモノ・タケノウツハモノ・ナクス・ナイガシロ・ナカシ・タケキ・ワカツ・ナシ・スケ・アラズ・ユルナリ
一字を収める。
は匪の繁文。〔説文〕五上に
を「車
(しやれい)(車の塵除け)なり」とするのは、別の一義である。
iは同声。
(微)miu
i、無miua、靡miai、
(亡)・罔miuang、未・勿miu
tなどみな否定の語に用いる。
(斐)phiu
i、彼piaiも声近く、通用する。
▶・匪荒▶・匪遑▶・匪親▶・匪石▶・匪席▶・匪賊▶・匪団▶・匪徒▶・匪党▶・匪薄▶・匪頒▶・匪匪▶・匪僻▶・匪目▶・匪流▶・匪類▶・匪劣▶・匪話▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…会も党も“なかま”の意味で,もとは単に会といったが,清末に孫文ら革命党が合作を働きかけていらい,会党と連用するようになった。権力の側からいえば,反体制秘密結社のメンバーはなべて〈匪〉であるが,〈匪〉は宗教的迷信を結合紐帯とする〈教匪〉と,宗教をもたぬかあるいは主要な要素としない〈会匪〉とに大別され,後者が会党である。前近代には白蓮教などほとんど〈教匪〉一色だったのにたいし,近代に会党が簇出(そうしゆつ)したのは時代の一特色なのである。…
※「匪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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