医書大全

山川 日本史小辞典 改訂新版 「医書大全」の解説

医書大全
いしょたいぜん

中国の明の医学書。1446年頃の出版か。元の孫允賢(そんいんけん)の「医方集成」を熊彦明が増補した「医方大成」を,さらに熊宗立(ゆうそうりゅう)が増補。医学の全分野にわたって平易に説明。日本でも1528年(享禄元)阿佐井野宗瑞(そうずい)が板刻出版。それまで日本では「和剤局方」にもとづく局方医学が中心だったが,「医書大全」の医方と「傷寒論」の医論により著しい進歩を遂げた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の医書大全の言及

【阿佐井野宗瑞】より

…阿佐井野家は堺の名家で,宗瑞は医を業とし女科(産婦人科)を得意とした。1528年(享禄1)明の熊宗立著《医書大全》を校訂,出版したが,これは日本最初の刊行医書として著名である。阿佐井野家では他に《三体詩》や清原宣賢の指導を仰いだ《論語》(天文版論語)を刊行しており,世に阿佐井野版といわれ,図書の印刷普及に大きく寄与した。…

※「医書大全」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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