十二楼(読み)じゅうにろう

精選版 日本国語大辞典 「十二楼」の意味・読み・例文・類語

じゅうに‐ろうジフニ‥【十二楼】

  1. 中国崑崙(こんろん)山の仙人居所にあるという一二高楼。十二楼台。
    1. [初出の実例]「三壺に雲浮べり、七万里の程浪を分つ、五城に霞峙(そばた)てり、十二楼の構天に挿(さしはさ)めり〈都良香〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔史記‐封禅書〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の十二楼の言及

【李漁】より

…各地の達官貴人と交わっては彼らに寄食し,その足跡は天下の大半にわたったという。杭州時代には,毛先舒(1620‐88)をはじめとした〈西泠十子〉の詩人たちと往来し詩賦を応酬しあうとともに,中国の伝統小説の殻とは異質な虚構性に富んだ短編小説(《無声戯》《十二楼》)や劇作に手を染めていた。 李漁が今日もっとも注目されるのは,なによりも劇作家,劇評家としてである。…

※「十二楼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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