日本歴史地名大系 「十五社神社」の解説 十五社神社じゆうごしやじんじや 岐阜県:山県郡高富町大桑村十五社神社[現在地名]高富町大桑大桑(おおが)のほぼ中央、鳥羽(とば)川左岸山麓に南面して鎮座する。旧村社。祭神は国常立尊ほか一九神。創建は天長四年(八二七)と伝える。境内の石造狛犬に、天文九年(一五四〇)の年紀と「奉土岐氏神」と刻まれ、守護土岐家との結び付きがうかがえる。また十五社の名称は、村のおもな一五姓を示すという伝えもある。貞享三年(一六八六)禰宜五郎兵衛が十五社権現の山を勝手に伐採していたことを詫び、今後は湯立神事に使用する場合のみ伐採することを誓っている(「山内竹木伐取定証文」宇野文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報