デジタル大辞泉 「十八公」の意味・読み・例文・類語 じゅうはっ‐こう〔ジフハツ‐〕【十八公】 《「松」の字を分解すると、「十」「八」「公」となるところから》松の別名。「―のよそほひ、千秋の緑をなして」〈謡・高砂〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「十八公」の意味・読み・例文・類語 じゅうはっ‐こうジフハッ‥【十八公】 〘 名詞 〙 ( 「松」の字は、偏が「十」「八」、旁が「公」と分解できることから )① 植物「まつ(松)」の異名。じゅうはちのきみ。[初出の実例]「十八公の栄は霜の後に露(あら)はれ 一千年の色は雪の中に深し〈源順〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)[その他の文献]〔呉志注‐孫皓伝〕② ( 「松の位」の意 ) 大夫職の遊女の異名。[初出の実例]「元より此津のはんじゃうは十八公(ジウハッコウ)の色よりも、香こそ愛らし梅の花」(出典:浮世草子・元祿大平記(1702)四)③ 連句の形式。松の字(十八公)にちなんで、表十句、裏八句の一八句で一巻とするもの。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例