十六所神社(読み)じゆうろくしよじんじや

日本歴史地名大系 「十六所神社」の解説

十六所神社
じゆうろくしよじんじや

[現在地名]奈良市中町

霊山りようぜん寺本堂裏手の山腹にある。旧村社。十六所神を主神とし、左右に住吉神社・龍王神社が並び、さらにその左右に春日社・大神宮があり、これらが一棟の覆屋に入っている。もと霊山寺の鎮守であったが、明治初年に分離独立。本殿の棟木銘に「上棟弘徳元年甲子十月十三日」とあり、弘徳は私年号で至徳元年(一三八四)にあたる。蟇股には文安五年(一四四八)の墨書があるものもあり、住吉神社にも至徳三年の棟木銘がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android