精選版 日本国語大辞典 「十六番」の意味・読み・例文・類語 じゅうろく‐ばんジフロク‥【十六番】 〘 名詞 〙 江戸初期の歌舞伎で、舞の手ほどきの曲とされた小舞。基本的なものとして一六番が選ばれているが、曲名は資料によって相違している。たとえば、「春霞・文がやりたや・君千歳山・田舎なれども・そなた思へば・花は折りたし・逢うて戻る夜・まづ文・二人の君・いとま・津の国・いつもより・織殿之・向ふは波・たまさか・高安通」など。小舞十六番。[初出の実例]「十六番(バン)の拍子歌、加賀の大正寺の時太鞁、夜明をいそぐ、日待の遊び」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例