十番切・十番斬(読み)じゅうばんぎり

精選版 日本国語大辞典 「十番切・十番斬」の意味・読み・例文・類語

じゅうばん‐ぎり ジフバン‥【十番切・十番斬】

[1] 〘名〙 真剣勝負で一〇人を斬り倒すこと。特に、曾我兄弟が親の仇工藤祐経を討ち取った後、一〇人の者を斬り倒したことをいう。
※俳諧・犬子集(1633)五「曾我菊は十番切に霜もをけ〈慶友〉」
[2] 曾我兄弟の十番切(じゅうばんぎり)に取材した脚本演劇など。
声曲類纂(1839)一「目録の中に、和田酒盛 堀川夜討〈略〉十番切〈略〉などあるもの、何れも浄るりにかたりし物なるべし」

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