十郎原村（読み）じゆうろうばらむら

日本歴史地名大系

十郎原村
じゆうろうばらむら

• 石川県：鳳至郡
• 柳田村
• 十郎原村

[現在地名]柳田村十郎原

上町（かんまち）川支流の十郎原川上流の山間にあり、東と北は柳田村、南は神和住（かみわずみ）村。十郎原川の分岐と地形により、北の西谷（にしたに）と南の東谷に二集落に分れる。村名について平家落人伝説や曾我十郎伝説など各種が伝わるが不明。天正一九年（一五九一）一〇月奥野与兵衛は前田利家から五千俵の知行を受け、そのなかに十郎原村の二八五俵余が含まれている（「前田利家黒印状」奥野文書）。正保郷帳では高一九一石余、田方九町一反余・畑方三町六反、新田高一一〇石余。承応三年（一六五四）の村御印では高二六六石余、免三ツ一分（能登奥両郡収納帳）。寛文一〇年（一六七〇）の村御印では高三一四石、免三ツ四分、小物成は山役三三匁・漆役二匁、炭竈役二枚二六匁（退転）がある（三箇国高物成帳）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」