千住河原町(読み)せんじゆかわらちよう

日本歴史地名大系 「千住河原町」の解説

千住河原町
せんじゆかわらちよう

[現在地名]足立区千住河原町

千住大橋北詰の千住橋戸せんじゆはしど町と掃部堤の間に広がる。日光道中掃部かもん宿の内として宿場の諸役を負担し、文政一〇年(一八二七)の定人足は六人であった(「日光道中千住宿村明細帳」甲田家文書)。南の千住橋戸町との中間の日光道中には河原縄手とよばれる縄手道があり、享保一九年(一七三四)代官伊奈忠逵から千住五ヶ町と掃部宿の惣百姓によって維持するよう定められていた(宝暦七年「願書」高田家文書)。当町は千住河岸と千住五ヶ町の間にあって青物を中心とする問屋が数多く立地し、千住市場、通称ヤッチャバとして知られていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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