千住橋戸町(読み)せんじゆはしどちよう

日本歴史地名大系 「千住橋戸町」の解説

千住橋戸町
せんじゆはしどちよう

[現在地名]足立区千住橋戸町

千住河原せんじゆかわら町の南に続き、文禄三年(一五九四)荒川(現隅田川)に架橋された千住大橋北詰に広がる。橋戸河岸が設けられていた。日光道中掃部かもん宿のうちであったが、別に名主役が置かれた。郷帳などに記載されていないが、天保七年(一八三六)の千住大橋北詰の御用地利用に関する訴状(「橋戸町御拝領地訴状其外書物一式」永野家文書)によると高三〇石余、百姓数三二、三軒という。掃部宿の内として宿場の諸役を負担し、文政一〇年(一八二七)の定人足は二人であった(「日光道中千住宿村明細帳」甲田家文書)。将軍家鷹場の関連施設として千住大橋際に御上り場が設けられており、享保七年(一七二二)徳川吉宗が利用して以後、徳川家重らの来訪が確認できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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