千段巻(読み)センダンマキ

デジタル大辞泉 「千段巻」の意味・読み・例文・類語

せんだん‐まき【千段巻(き)】

槍や薙刀なぎなたなかごが入る部分とう麻苧あさおですきまなく巻き、漆で塗り固めたもの。
弓の籐の巻き方の一。重籐しげどうの弓の両端一部を籐で斜め十文字に巻き締めたもの。せんだまき。

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精選版 日本国語大辞典 「千段巻」の意味・読み・例文・類語

せんだん‐まき【千段巻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (やり)薙刀(なぎなた)の柄の中茎(なかご)をつけた部分を麻苧(あさお)一面に巻きたてたもの。
    1. [初出の実例]「又按ずるに、今の刀剣の室(さや)などに、せんだん巻(マキ)といふは、もと鞘巻(さやまき)といへり」(出典随筆・瓦礫雑考(1817)二)
  3. 弓の籐の巻き方の一つ。重籐(しげどう)の弓の鏑籐(かぶらとう)と日輪巻または月輪巻との間を籐で十文字に食い違えて巻くこと。また、その部分。せんだまき。
    1. 千段巻<b>②</b>〈貞丈雑記〉
      千段巻貞丈雑記
    2. [初出の実例]「ずいひゃう軍陣の弓をば、下地を黒ぬりにして、千だん巻をして、其上にしげ籐を使ふべし」(出典:今川大双紙(15C前)弓法之次第之事)

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