千町井(読み)せんちようゆ

日本歴史地名大系 「千町井」の解説

千町井
せんちようゆ

深川ふかわ森尻もりしり虫生野むしようの(現水口町)の合計一千石余の田地を潤す用水で、千丈せんじよう井ともよばれる。そま川右岸の寺庄てらしよう地先から引水し、長さ約七キロ。慶長一〇年(一六〇五)には開削されていたとみられ(北虫生野共有文書)、明暦四年(一六五八)の言上書(深川市場共有文書)では井手年貢として深川村五斗・森尻村一石・虫生野村五斗を寺庄村へ納めている。寛文元年(一六六一)には葛木かずらぎ村の山から流れ出る水と深川村の山から流れ出る砂の害を避けるため、深川村の上田をつぶして排水路を造っている(同文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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