千辛万苦(読み)センシンバンク

デジタル大辞泉 「千辛万苦」の意味・読み・例文・類語

せんしん‐ばんく【千辛万苦】

[名](スル)つらいことや苦しいことをいろいろ経験すること。また、その苦しみ。「千辛万苦して成功を得る」

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精選版 日本国語大辞典 「千辛万苦」の意味・読み・例文・類語

せんしん‐ばんく【千辛万苦】

  1. 〘 名詞 〙 いろいろと苦しむこと。さまざまの難儀や苦労にあうこと。非常に骨を折って苦労すること。また、その苦労。
    1. [初出の実例]「父は孕子(ようし)保全(ほぜん)産育のあんおんなるべき事をねがひうれひて、千辛万苦(センシンバンク)こころにわすれず」(出典翁問答(1650)上)

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四字熟語を知る辞典 「千辛万苦」の解説

千辛万苦

いろいろと苦しむこと。さまざまの難儀や苦労にあうこと。非常に骨を折って苦労すること。また、その苦労。

[活用] ―する。

[使用例] 日々奔走して而して事を治め、千辛万苦して而して功を立つる者は上の上なる者にあらざる也[国木田独歩巡査|1902]

[使用例] 金六は責任を感じて船中から海に身を投げたが、死んだとて仲間の者の嘗めた千辛万苦は百分の一も減ることではなかった[井伏鱒二*漂民宇三郎|1954~55]

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