千間縄手(読み)せんげんなわて

日本歴史地名大系 「千間縄手」の解説

千間縄手
せんげんなわて

摂津市鳥飼上とりかいかみの東にあった堤防。鳥飼地区は淀川安威あい川に挟まれた低湿地という地形環境にあるため、洪水と悪水滞留による水害に絶えず悩まされた。このため集落と耕地を水害から守るため、濃尾平野の輪中地帯と同様に囲堤を築いた。縄手とはこの堤防のことで輪道わんどともよばれて道路を兼ねた。現鳥飼西とりかいにしの西端に築かれた「うげふせ縄手」沿いに残る和道わどう地名もこの輪中堤防にちなむものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android