半山郷(読み)はやまごう

日本歴史地名大系 「半山郷」の解説

半山郷
はやまごう

新荘しんじよう川の上・中流域にある村々を、江戸時代に半山郷といった。本村である半山村(新土居村)と枝村の三間みまかわ姫野々ひめのの窪川くぼかわかいかわ赤木あかぎ大野おおのすぎかわ白石しらいしの九ヵ村によって構成され、現在の葉山村域にあたる。元禄地払帳によるとこれら九ヵ村の総地高二千二四九石余、うち本田高一千六〇石余、新田高一千一八九石余。本田高のうち蔵入地三一九石余、聖音しようおん寺・繁国はんこく寺・永林えいりん寺・春日社などの寺社領九石、残りは前野藤右衛門ら九人の知行、新田高のうち貢物地九八五石余、残りは中島四良兵衛ら一〇人の領知および前野藤右衛門ら二人の役知であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の半山郷の言及

【葉山[村]】より

…農林業を主とし,米作のほかミカン,ショウガ,ニラなどの野菜の栽培が行われ,杉,ヒノキの良材も産する。村域は古くは半山(はやま)郷とよばれ,中世,津野荘一帯に広く勢力を有した津野氏が,姫野々に城を構えていた。姫野々の中央に鎮座する白雲神社は,その築城に際し四方固めの神社として勧請したものという。…

※「半山郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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