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鶴林寺 かくりんじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鶴林寺
かくりんじ

兵庫県加古川市にある天台宗の寺。聖徳太子開基と伝えられる。白鳳時代の仏像,平安時代末期から中世にかけての建築,彫刻,絵画の遺品を蔵している。太子堂はもと法華堂で,天永3 (1112) 年の建築当時の壁画を残す。本堂応永4 (1397) 年の造立折衷様代表作とされ,ともに国宝。ほかに常行堂鐘楼護摩堂行者堂,三重塔などがあり,多くは重要文化財。寺の周辺は鶴林寺公園として美観を呈する。

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百科事典マイペディアの解説

鶴林寺【かくりんじ】

兵庫県加古川市加古川町にある天台宗の寺。本尊薬師如来。聖徳太子の開基と伝え刀田の太子と俗称され,太子信仰で知られる。1112年に建立された宝形造の太子堂(国宝),1397年ころ建立の本堂(もと講堂)その他平安末から室町時代にかけての遺構がそろっている。
→関連項目加古川[市]

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デジタル大辞泉プラスの解説

鶴林寺

兵庫県加古川市にある寺院。創建は589年。宗派は天台宗、本尊は薬師如来。国宝の本堂、太子堂のほか多くの文化財保有

鶴林寺

徳島県勝浦郡勝浦町にある寺院。798年創建。宗派は高野山真言宗、本尊は地蔵菩薩。鷲が尾(標高550m)の山頂に位置し、急傾斜の参道は「遍路ころがし」と呼ばれる難所のひとつ。四国八十八ヶ所霊場第20番札所。

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世界大百科事典 第2版の解説

かくりんじ【鶴林寺】

兵庫県加古川市にある天台宗の寺。山号は刀田山(とださん)。〈刀田の太子〉と俗称され,揖保郡太子町の斑鳩寺(はんきゆうじ)の〈鵤(いかるが)の太子〉とともに,播磨の太子信仰を二分する。寺伝では,587年(用明天皇2)聖徳太子が秦河勝(はたのかわかつ)に命じて三間四面の精舎を建立,自作の釈迦三尊と四天王像を安置したのに始まり,718年(養老2)武蔵国大目身人部春則(みひとべのはるのり)が七堂伽藍を修造,刀田山四天王寺と号したという。

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大辞林 第三版の解説

かくりんじ【鶴林寺】

兵庫県加古川市にある天台宗の寺。山号は刀田とだ山。通称、戸田太子堂。聖徳太子の創建と伝える。宝形ほうぎよう造りの太子堂は1112年建立で、国宝。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鶴林寺
かくりんじ

兵庫県加古川(かこがわ)市加古川町北在家(きたざいけ)にある天台宗の寺。刀田山聖霊院(とたさんしょうりょういん)と号する。通称刀田太子堂。「刀田の太子さん」「播磨(はりま)の法隆寺」といわれる。6世紀なかば、高句麗(こうくり)の僧恵便(えびん)が排仏の難を逃れてこの地に住していたところ、恵便の弟子聖徳太子がそれを聞いて開創、のち秦河勝(はたのかわかつ)に命じて堂を建立したのに始まるという。また、太子がこの地で百済(くだら)の日羅(にちら)と会い、その帰国を遮って刀を立てたことから刀田山というと伝える。奈良時代には法隆寺に属し、761年(天平宝字5)の『法隆寺縁起資財帳』に講法花経料として載る賀古郡一百町はこの地であるという。835年(承和2)円仁(えんにん)(慈覚(じかく)大師)が入唐(にっとう)に際し諸堂を修理して以来、天台宗となり、鳥羽(とば)天皇の勅願所となった。太子堂は様式上平安末期の建立、本堂は室町時代の建造で、いずれも国宝に指定されている。ほかに鐘楼、護摩(ごま)堂、行者堂、常行堂があり、絹本着色聖徳太子絵伝8幅、銅造聖観音(しょうかんのん)立像、木造釈迦(しゃか)三尊像などとともに国の重要文化財に指定されている。[田村晃祐]

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