半間(読み)ハンマ

デジタル大辞泉 「半間」の意味・読み・例文・類語

はん‐ま【半間】

[名・形動]
全部そろっていないこと。中途半端なこと。また、そのさま。はんぱ。「半間全集
気のきかないこと。まぬけなこと。また、その人や、そのさま。
握飯にぎりめしだまされるような―な犬が此節がら有るものか」〈魯庵社会百面相

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「半間」の意味・読み・例文・類語

はん‐ま【半間】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 邦楽の間(ま)半分ずつずれるの意からいう )
  2. そろわないこと。また、そのさま。半端(はんぱ)
  3. 適当な間合いからはずれること。ずれること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「半間な所へ出しゃあがって」(出典:歌舞伎・日月星享和政談(延命院)(1878)五幕)
  4. 動作性行が、間が抜けていること。間抜けな行動。また、その人やそのさま。とんま。
    1. [初出の実例]「よって見たし・夕べのハンマ気にかかる」(出典:雑俳・太箸集(1835‐39)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android