卓状火山(読み)たくじょうかざん(その他表記)volcanic table mountain

改訂新版 世界大百科事典 「卓状火山」の意味・わかりやすい解説

卓状火山 (たくじょうかざん)
volcanic table mountain

大陸氷床の下や湖水底で噴火が起こり,山体が成長して水面上に火山島ができることがある。のちに氷床や湖水が引くと,あとに急斜面で囲まれ比較的平坦な頂部をもつ火山体があらわれる。これを卓状火山という。氷床下で噴火が起こるとマグマの熱で氷がとけるため,水底噴火と同様な環境となる。氷期に氷床でおおわれたアイスランドや湖水域が拡大したカナダのブリティッシュコロンビアなどに多い。卓状火山の急斜面部分は,水中に出たマグマが急冷されて破片状になり,火口の周りに積もってできる。頂部の比較的平坦な部分は,火口が水面上に出たあとにできた溶岩流楯状火山の部分である。卓状火山体の水面より上でできた部分の高さから,氷期の氷床上面や湖面高度が復元できる。
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最新 地学事典 「卓状火山」の解説

たくじょうかざん
卓状火山

volcanic table mountain

氷底または,水底における玄武岩質の火山活動によって形成された卓状の火山。火山噴出物は水底では水による急冷で枕状溶岩岩片となって累積するが,堆積面水上に出ると噴出した溶岩流は空冷によって平坦な地形をつくる。氷河や湖が消えて水がなくなると山頂部に侵食に耐える溶岩があるため,テーブル状の地形を残す。J.G.Jones(1969,70)はアイスランド南西部,ロイガール湖北方の山地を研究して卓状火山の形成過程を明らかにした。

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