南下村（読み）みなみしもむら

日本歴史地名大系

南下村
みなみしもむら

• 群馬県：北群馬郡
• 吉岡村
• 南下村

[現在地名]吉岡村南下

榛名（はるな）山東麓の台地上に広がる村落で、北は北下村、西は山子田（やまこだ）村（現榛東村）、南は池端（いけはた）村（現前橋市）、東は大久保（おおくぼ）村と接する。村落のほぼ中央を南北に三国街道が走る。かつては北下村と一村で下村と称していたといわれる。元和五年（一六一九）の安藤対馬守殿御領分高覚帳（東大史料編纂所蔵）では南下村とあり高六五五石余、反別は田方二九町六反余・畑方三八町一反余で高崎藩領。寛文郷帳では北下村と併せ下村と記され高一千三一〇石余、元禄郷帳では高六六九石余で旗本中沢領などの三給。

南下村
のうげむら

• 新潟県：柏崎市
• 南下村

[現在地名]柏崎市南下

東は安田（やすだ）村に山林で入交じり、西は新道（しんどう）村。天文三年（一五三四）とされる五月二四日付安田景元宛の長尾為景感状（毛利安田氏文書）によると、同年月の二一日、上条（じようじよう）城主上条定憲の上条衆および北条（きたじよう）城主北条輔広・高広の北条衆との間で「納下」において戦い、安田氏が勝利をおさめた。年未詳四月四日の本願寺（顕如カ）印判状写（本覚坊文書）に「なふけ村」とみえる。近世初めは高田藩領、元和二年（一六一六）から同四年まで長峰城主牧野忠成領、以後高田・白河・桑名各藩領と変遷。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」