南中之町下浜(読み)みなみなかのちようしもはま

日本歴史地名大系 「南中之町下浜」の解説

南中之町下浜
みなみなかのちようしもはま

[現在地名]堺市中之なかの西にし二―四丁

南中之町上浜かみはまの西から海岸に至るまでの町。元禄二年(一六八九)堺大絵図には大浜おおはま筋の西に四筋の道に面する街区が描かれ、さらにその西に一筋の道を隔てて、いずれも三〇×三〇間の餝屋藤左衛門・銭屋平左衛門掛屋敷が加筆される。宅地は加筆部を含めて八一筆からなり、大浜筋西三筋目までの間は零細な町屋密集区となっている。町会所は二筋目東側中央にあり、その東裏は阿免あめん寺。餝屋・銭屋両人は元禄八年の南北両組の各筆頭惣年寄(同年堺手鑑)。なお餝屋掛屋敷の北西端から西の沖に向けて小規模な石堤が描かれており、漁船の波除けと係留場に用いられたとみられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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