南大池村(読み)みなみおおいけむら

日本歴史地名大系 「南大池村」の解説

南大池村
みなみおおいけむら

[現在地名]岩出町南大池

北大池村の南にある。ほぼ中央を南北に根来ねごろ往還が通る。「続風土記」は村名について「本、大なる池ありしに因りてなるへし、今も田地の字に池田といふ所二箇所あり、後世池を埋めて田に作りたれとも猶古の名を呼ひて大池といふ」と記す。慶長検地高目録によれば村高一四五石余、小物成一斗四升七合。岩出組に属し、文化四年(一八〇七)の岩出組指出帳(藤田家蔵)によると田八町八反余で高一三八石余、畠七反余で高七石余。二歩米二石九斗二升三合一勺でこの銀一七五匁三分九厘、御種借米は元米五石八斗四升六合でこの利米一石一斗六升九合二勺。米・麦・菜種・粟・黍・蕎麦・大豆・小豆蚕豆胡麻木綿を作り、余業として男は山稼、女は売木綿を作った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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