南河内町(読み)みなみかわちまち

日本歴史地名大系 「南河内町」の解説

南河内町
みなみかわちまち

面積:三一・四二平方キロ

河内郡の南端、鬼怒川右岸に位置し、東は芳賀はが二宮にのみや町、西は下都賀しもつが国分寺こくぶんじ町、南は小山おやま市、北は上三川かみのかわ町に接する。東部は鬼怒川沿岸の低地、中央部に南流する川沿岸の低地があり、その間の北部に岡本おかもと台地、西部を宇都宮西台地(宝木台地)が南北に連なる。町域の西から北へ国道新四号バイパス、西部を東北新幹線・東北本線が並行して走る。「和名抄」にみえる河内郡酒部さかべ郷を当町東部から上三川坂上さかうえにかけての一帯とする説がある(大日本地名辞書)。七世紀後半から八世紀前半にかけての創建とされる下野薬師寺は日本三戒壇の一つ。慶長一〇年(一六〇五)には町域西部の薬師寺やくしじ町田まちだ田中たなか仁良川にらがわ磯部いそべ東根ひがしね絹板きぬいたの七ヵ村(のち花田村が加わる)は、萱橋かやばし村・飯田いいだ村・山田やまだ(現小山市)とともに出羽秋田藩の下野領五千石となり、薬師寺領とも称された(梅津政景日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報